検査項目のご説明

腫瘍マーカー5種(女性)

がんを調べる検査

 CA125(子宮、卵巣)        

 基準値  35.0U/m以下
CA125は、卵巣がん、膵臓がんなどで高い値となりやすく、特に卵巣がんの腫瘍マーカー
としての有用性が高いです。卵巣がんでは約80%、膵臓がんでは50%の陽性率を示します。ただい、CA125を作り出す能力はエストロゲンにより亢進するため、性周期に伴って
数値は変動します。

 CA19-9(膵臓、胆道)       

 基準値  37.0U/ml以下
消化器、特に膵臓、胆道のがんで高値を示します。ほかに胃がん、大腸がん、肝硬変、
肝炎、でも値が上がります。
婦人科の病気では卵巣がん、卵巣腫瘍、子宮内膜症に敏感に反応して高値を示すマーカー
になります、子宮筋腫でも値があがります。

 CEA(消化器系)      

基準値  5.0ng/m以下(CLI法)
大腸がんをはじめとする各種の消化器系がんや肺がん、卵巣がん、乳がんなどさまざまながんのスクリーニングに幅広く使われている腫瘍マーカーのひとつです。
喫煙や炎症性疾患、肝硬変、糖尿病で高い数値を示すこともあります。

 CA15-3(乳房)       

基準値  25.0U/ml以下
乳がんなどで高い値を示し「乳がんの代表的腫瘍マーカー」です。原発性乳がんと比較すると、転移性乳がんや進行性乳がんでの陽性率が高いため、再発の予知や治療の効果など
の判定に利用せれます。再発乳がんは肝臓や骨への転移するケースが多くみられるため、
CEA、NCC-ST-439など組み合わせで確認することがあります。

 AFP(肝臓)    

基準値   10.0ng/m以下
肝細胞がんなどで、高い値を示します、また成人の慢性肝炎。肝硬変、急性肝炎、劇症肝炎の回復期、卵黄嚢腫などでも値が上昇します。
腫瘍マーカーとしては、肝細胞がん、肝芽腫、移転性肝がんなどで、診断や治療効果の
評価に利用されています。